「今の私」だから、できたこと
2019.12.20
− まなみ 福岡県 26歳(告知から1年) −
25歳の時に石灰化を発見し手術をしました。
手術中に浸潤やリンパ節転移が見つかったため、立て続けに抗がん剤治療が行われ、短期間でどんどん自分の姿が変わっていくことがとても不安で仕方 ありませんでした。
でも治療をしている今この時間も私の人生の一部なのだからせっかくなら今しか出来ないことを楽しもうと思い、脱毛した頭にヘナタトゥーを描く「ヘナクラウン」を体験しました。
それまで恥ずかしいと思い隠すことに必死だった頭がアートの一部になって感動し、ネガティブな気持ちだったウィッグに対しても自己表現の一環として楽しもうという気持ちになりました。
同じような思いをしている方に脱毛していること・ウィッグを被ることは恥ずかしいことでも惨めなことでもないのだと伝えたいと思い今は色々なウィッグを楽しむ写真をSNSにあげています。
病気になった事実は悲しく、治療は時に苦しいものですが、その中にも幸せはあり、病気は私の人生全てを表すものではないと思っています。
治療による見た目の変化は心にも大きな変化をもたらしますが、人としての魅力や価値が変わるわけではないと周囲が教えてくれました。
工夫や努力を要することもありますがそれがやがて思いもよらない力になることを学んだ実りの多い1年間でした。
この記事は、体験者からの貴重な「My Story」です。
文章・画像等の無断転記及び複製などはご遠慮ください。