「 「私一人の闘病じゃない」 と強く思えた 」

「私一人の闘病じゃない」 と強く思えた

2019.12.20

− 中村めぐみ 熊本県 24歳(告知から2年) −

 

友人が折ってくれた2000羽の鶴

右胸のしこりに気づいて3ヶ月後、やっと病院を受診した時には既に腫瘍は4cm近い大きさで、リンパ節への転移も見つかりました。

不安いっぱいで始まった闘病生活でしたが、主治医や看護師さん、 家族や友達など周りの支えは私に大きな力を与えてくれました。

化学療法室では行くたびに看護師さん皆で声をかけてくれ、主治医の先生はどんな質問にも丁寧に答えてくれました。

母は話すのも辛くてベットに寝ているだけの私にいつも明るく話しかけてくれ、髪が抜けた時も「あらー、頭の形良いね!」と笑ってくれました。友達には数人病気になった事を話していましたが、心配して泣いてくれた子や忙しい中2000羽の鶴を折ってくれた友達もいて「私一人の闘病じゃない」と強く思えました。

告知を受けた後は泣いてばかりいた私も、沢山のサポートを受け仕事を続けながらの抗がん剤、術後の仕事復帰と生活の面でも少しずつ前に進むことが出来ました。

理学療法士としてがん患者さんと関わる機会も多い私は、自分の経験を胸に患者さんの辛さや気持ちを理解し寄り添った関わりが出来るPT(理学療法士)になる事、そして可愛いおばあちゃんになる事を目標に毎日を生きています。

 

この記事は、体験者からの貴重な「My Story」です。
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