「 今日から私はがん患者 〜 私を支えてくれたもの 〜 」

今日から私はがん患者 〜 私を支えてくれたもの 〜

2019.12.20

− りょうこ 東京都 33歳(告知から3年) −

 

手足を冷やしながらの抗がん剤治療中

抗がん剤の治療をすると髪の毛が抜けるのね…
もしかしたら、乳がんと告知を受けるより衝撃的だったかもしれません。

私はたまたま受けた人間ドックで乳がんが見つかり、自覚症状のないまま、がんととも に過ごす生活が始まったのでした。

手術は成功、転移もなくごくごく初期でしたが、若年かつトリプルネガティヴということから手術後に抗がん剤の適応となりました。

どちらかといえば抗がん剤の投与は安心のためのオプション治療でした。
微少のがん細胞をやっつけてくれるのはいいけど、副作用もあるし。

その症状は個人差がとても大きいということから、これからどうなってしまうのかというモヤモヤや、不安感とも一人闘っていて。

時に、病理組織検査の結果が間違っていて、本当はがんじゃなかったの!なんて言ってくれないかしらなどと思ったこともありました。

でも、そんな時に恩師にいただいたBernard Waber(訳:日野原重明)の絵本[勇気]に応援してるよ、一緒にがんばりましょうとパワーを与えてもらい、前を向いて治療を続けていこうと、思えるようになりました。

つるつるになった頭を見て、意外と頭の形がよかったことに気がついたり、髪の毛は保温効果があるのね!!と新鮮で。

がんになって、失うものがとても多いように思ってたけど、がんになったからこそ出逢えた仲間たちや新しい発見や得るものもたくさんあったかな。

 

この記事は、体験者からの貴重な「My Story」です。
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